10月4日(土) 雅楽とヨガが響きあう夜。静けさにととのう「お月見・ナイトヨガ」

10月4日(土) 雅楽とヨガが響きあう夜。静けさにととのう「お月見・ナイトヨガ」

 雨音にかわって響く、伝統の音色と深い呼吸

中秋の名月を間近に控えた10月の週末、なんばパークスガーデンでは「お月見・ナイトヨガ」が開催されました。本来は、8階の屋外ガーデンで月を眺めながらのヨガを予定していましたが、当日はあいにくの雨。足元の状況も考慮し、会場は7階のスカイロビーへと変更されました。

15名の参加者が集まり、ヨガマットの上でゆっくりと呼吸を整える時間が始まります。この日、会場に響いていたのは、一般社団法人 大阪楽所(おおさかがくそ)による雅楽の生演奏。宮中から伝わる正統な雅楽を継承する団体として活動する大阪楽所の奏者3名が、本格的な装束をまとって登場。その音色が、いつものヨガ空間をまったく異なる趣へと導いてくれました。

雨でも変わらない、“静けさと調和”の価値

落ち着いた雰囲気の中でイベントが始まりました。自然の中でのヨガは実現できなかったものの、 文化と静寂に包まれながら、自分の呼吸と向き合う時間は、屋内という制限を感じさせないほどの充実感がありました。

ヨガとガーデン、そして日本文化がひとつになる

パークスガーデンの魅力のひとつである「都市と融合する自然」の中で呼吸を深めて自分と向き合うヨガの時間。この二つが出会うだけでも特別ですが、今回はそこに日本の伝統文化である雅楽が加わったことで、都市・自然・身体・文化が響きあう新しい体験へと広がりを見せました。

ヨガ終盤のシャバーサナ(屍のポーズ)では、笙(しょう)の音だけが空間を満たし、まるで意識が自然の中に溶けていくような静けさが生まれました。
「音と呼吸が重なる感覚が心地よかった」といった声も聞かれ、参加者はそれぞれ、自分なりの“ととのう”感覚を味わっていたようです。

都市の中で自然を感じるガーデン、身体と心を整えるヨガ、そして日本の伝統音楽——。 それぞれが静かに溶け合いながら、新しい“ととのう体験”を形づくりました。

なんばパークスガーデンでは、これからも四季の移ろいを感じながら、自然や文化とふれあい、心と身体がやさしくととのうイベントをお届けしてまいります。また次の季節に、ガーデンでお会いしましょう。

Reports 一覧にもどる